地域の魅力発信!移住交流フェア イベントレポート
地域の魅力発信!移住交流フェア イベントレポート
2019年2月3日(日)東京国際フォーラムにて「地域の魅力発信!移住交流フェア」が開催されました。その模様をお伝えします。
2019年2月3日(日)東京国際フォーラムにて「地域の魅力発信!移住交流フェア」が開催されました。その模様をお伝えします。

昨年度に続き2019年2月3日「地域の魅力発信!移住交流フェア」が、今年度も東京国際フォーラムで開催されました。
会場には、全国から54のブースが出展し、移住先での暮らしや移住に役立つ地域情報を提供しました。また、23の市町村が出展した地域おこし協力隊ブースやメディアタイアップコーナー、さらにB-1グランプリコーナーなど、当日は大いに盛り上ががりました。
その中で今回は、メインステージで繰り広げられた様々な移住交流に関するトークショーをご紹介します。

Stege1

オープニングセレモニー

今回のフェアをきっかけに、現実的な地方移住の参考にしてほしい

オープニングムービーでは「理想の暮らし。3つの移住物語」と題して、3つの家族が実際に地方に移住した動機や移住先での暮らし、移住に必要な心構えなどを紹介する声が流れました。

続いてあいさつしたのは、石田真敏総務大臣。
昨今、東京一極集中による問題が深刻化している中でも、持続可能な地域社会を構築していくにあたり「2つの明るい兆し」を感じたという。
一つ目は「若い人の意識の変化」。

実際に石田大臣自ら奈良県川上村などで地域おこし協力隊員と出会い、話を聞く中で、「都会にいたこれまでより通勤時間が150分減って朝型の生活にシフトすることで、ゆとりを持って生活できるようになった」との声が印象に残ったそうだ。
実際、NPOへの移住に関する相談件数が右肩上がりで増えており、昨年は4万件を超え。その7割以上が20~40代の働き盛り世代だという。

そしてもう一つが「Society5.0時代の到来」。
IoTやAI、5Gなど最新テクノロジーの登場によってどこにいても全世界とつながるため、これまで以上に地方移住の可能性を大きく広げるという。

そして最後に現在、地域おこし協力隊が誕生から10年で5,000人にまで隊員数が増え、今後6年で8,000人に増やしていきたいとの言葉で、あいさつを締めました。

Stege2

「子育てをシェアする時代が来た!」
~誰もが育児も仕事もやりたいことも思い通り実現できる社会へ~

オープニングに続いて始まったのは、地方移住に伴う大きなハードルの一つとなる「子育て」にクローズアップし、その問題解決のためのサービスを自ら立ち上げた、株式会社AsMama(アズママ)の甲田恵子代表によるトークイベントです。

甲田氏によると現在、都会・地方問わず子育てを支援するサービスは「公共」と「民間」それぞれにあるが、双方ともメリット・デメリットを持ちます。
保育園やファミリーサポートなどの公共施設やサービスの場合、低価格で利用できる反面、融通が利きにくく、急にサービスを利用したくてもできないケースが多いといいます。
一方、シッターや一時預かりといった民間サービスの場合、「高額」「業者によって質にばらつきがある」といった点に加えて「そもそも地方では、民間サービスがない」というケースも多いのが最大の課題だといいます。

そこで甲田氏が立ち上げたAsMamaの最大の特徴は、公共でも民間でもなく「ご近所同士で“気の合う人同士”を結び付け、頼りあえる仕組み」をサービス化したことです。

「地方だと、例えば“同窓会に出たい”“ヨガ教室に通いたい”など、個人的な理由で子供を近所の方に預けたいとなった時『え、そんなことで預かるの!?』となり、正直預けにくい面があります。
だからこそ、あくまで自分と気の合う人とのみマッチングした上で、お互いに気兼ねなく頼りあえる仕組みづくりをAsMamaは目指しました」と、立ち上げの経緯について甲田氏は語りました。

その結果、
「安心して子供預けて働きたい」という方と、「私生活を優先したいが収入も欲しい。なおかつ社会に役立つこともしたい」という方を結び付け、お互いにメリットを提供できる仕組みを築いた。

AsMamaの基本的な流れとしては・・・

といったような仕組みなので、気軽に利用できる。

その結果、今では全国で6万人以上がAsMamaに登録し、平均84%以上の相談解決率を誇るそうです。

続いて実際にAsMamaに登録し、日常的に利用しているAsMama認定サポーター「ママサポ」である梅田さんも登場し、甲田氏とのトークセッションに移りました。

梅田さんは現在、5歳・3歳・1歳の3人のお子さんがいて、京都出身~大学は奈良~就職で静岡・ご主人と出会い結婚・長男を出産~ご主人の転勤に伴い、生まれて半年後に仙台に引越~2年半を経て現在東京在住に至っている。

これまでを振り返る上で、最も大変だったのは、やはり長男が生まれてすぐ仙台に移った時のこと。
「土地勘もなく、頼れる人も誰もいない状況で、一人で子育てしなければならない状況に追い込まれてとても苦しかったですね」と、当時のことを振り返る梅田さん。

そこで出会ったのがAsMamaだった。
「最も印象に残ったのが“やりたいことをあきらめない!”という言葉。地縁のない土地で孤立していた私にとって“やりたいことをあきらめなくてもいいんだ”という気持ちになれたことは、とても大きかったですね」(梅田)

はじめは子供を預ける側としてAsMamaを利用していたという梅田さんは、その後「預かる側」にもなっていくことで、AsMamaを介したご近所同士のつながりがさらに広がっていったという。

「私の場合、例えば子供二人を10時間預けて、主人と二人で音楽ライブに行って楽しんでましたが、それでも1万円ほどで安心して預けられる点がAsMamaのメリットだと思います。

一方、預かる側になった時には最初、特に私は保育の経験も専門知識もないので不安だったのですが、意外と何とかなりましたね。
それは、私にも子供がいるので、預かったお子さんと子ども同士、仲良く遊んでくれるので、逆にとても助かったことも、大きな要因だと思います」(梅田)

またママサポになってからは・・・

といった点で、次々とメリットを感じるようになったそうだ。

その上で最後に、これから移住を考えている子育て世代に向けたメッセージとして
「AzMamaに登録しておけば、移住前にこれから移住するエリアのご近所にいるママ友を見つけて、気軽にメッセージを送れば必ず、何らかのサポートをしてくれます。
それにママサポ同士のネットワークによって、『子供をどこで遊ばせたらいい?』『●●で困った時はどこに連絡すればいい?』など、事細かに教えてくれるのでとても心強い存在となるはず。
移住は大きな決断を伴うものですが、その際にはこうしたサービスを活用することで勇気をもって自分が本当にやりたいことにチャレンジしてほしいですね」と語ってくれました。

Stege3

タレントトークステージ

眞鍋かをりさん×U字工事(福田薫さん・益子卓郎さん)

続いてはどちらも地方出身で現在、地元の観光大使も務めている3人のタレントを迎えたトークステージが開催されました。

眞鍋かをりさんは、愛媛県西条市出身で現在「LOVE SAIJO応援大使」を務めています。
お笑いコンビU字工事のお二人(福田さん・益子さん)は栃木県出身(福田さんは那須塩原市・益子さんは大田原市出身)で現在「とちぎ未来大使」を務めています。

お三方とも現在は東京在住でありながらも、定期的に地元に帰って家族で釣りや山菜取りに行くなど、東京では経験できない貴重な体験をしているといいます。

そこで司会者からは、お三方に様々なテーマで地元ならではの特徴や魅力について尋ねました。

テーマ1

都会にはない、地元・田舎ならではの魅力とは?

眞鍋
「西条市はイベントが多いんですよ!春の花見大会から『夜市』といって夏、夜店が出たり、また秋の『西条祭り』では100台以上のだんじりが市内に繰り出されて三日三晩、はしゃぎ続けるんです。子どももその期間だけは夜中も起きて朝まで回るんです。
四季に合わせて様々なイベントがあるので、楽しめます」
福田
「那須塩原には牧場がいたるところにあって、まるで『my牧場』のような気分。アルパカとかにも普通に触れ合えたり、自然がいっぱいですね」
益子
「地元には手作りの野菜やコメの直販所がいたるところにあって、実はオヤジの名前で『ごめんねキュウリ』といった形で売ってたりもします(笑)」
福田
「あと、益子の家で食べた塩むすびの味が抜群にうまくて、本当にびっくり!」
益子
「水がキレイな上、実は地元の大田原は隠れたコメの産地なんですよ」
福田
「それに野菜とか、近所から死ぬほどたくさんもらえるのも地元ならではです」
テーマ2

都会から地元へ移るする際、気を付けることは?

眞鍋
「人間らしい暮らしに喜びを感じられる方で、地元の新鮮な空気や野菜を堪能して『おいしい』と感じられる方に、ぜひ移住してほしいですね。
私は東京に出てきた当時『西麻布で焼き肉食べたい!』なんてあこがれていましたが、逆に今、そういうことに魅力を感じる方には地方移住をお勧めしません(笑)」
福田
「実はうちの地元もそうなんですが、意外とロードサイドを中心にお店が充実していて、買い物などで困ることってないんですよね」
益子
「車を止めるところはたくさんあって安いですし、子育てにもいい。凧揚げするときには空に電線など障害物が何もないので、糸を何倍にも伸ばして子どもがのびのび楽しめますよ」
福田
「ヤンキーはいますけど、根はやさしいし、結構悪い子どもは育ちにくいかも(笑)。それに田舎にロケに行くと、すぐご近所の方が集まって焚火をして待っていてくれたり、いろいろおもてなしをしてくれる“一体感”があるのは、田舎ならではですね」
テーマ3

「移住」と「旅行」の違いとは?

眞鍋
「いろんな人が地元に入るのですが、自分のことも、相手のことも、かなり細かく知っているんですね。移住する際はそうした地元の人間関係の深いつながりが、旅行とは大きく違って、人によってそれを『心強い』と思うのか『うざいな』と思うのかが、大きく変わってくると思いますね」
益子
「地域には『組』単位で集まりがあるので、そうした横のつながりをどこまで楽しめるか?それが移住の際には必要だと思いますね」
福田
「移住して長く住むには、自然とも付き合っていかなくてはいけないんだけど正直、うちの那須塩原は冬寒くて、その寒さも楽しめるかどうかも大事です。あと“はんてん”が似合うかどうかも重要かも(笑)」
テーマ4

移住する際のアドバイスは?

眞鍋
「ITが発展した今、実はモノや情報の格差が東京と地方であまり感じないようになりましたよね。その上、東京より住みやすい環境があるんだから、ホントに移住するならこれからがベストタイミングだと思います」
福田
「地元の方に相談すれば、何でも教えてくれるので、とにかく頼ってほしいですね」
益子
「役場でもいろいろ移住の相談やサポートをしてくれるので、活用してほしいです」

このように様々なテーマで時に楽しく、時にまじめに応えていただいたお三方から、最後のメッセージとして

眞鍋かをりさん

「地方ならではの魅力をまず実際に行って感じることで、移住の準備をしてほしい。もし私の地元、西条に興味がある方は『LOVE SAIJO』のHPをチェックしてください」

U字工事さん

「最後はなぞかけで締めたいと思います。『移住』とかけまして『備長炭』と説く。その心は『どちらも“すみやすい方がいい”。ありがとうございました』

といった言葉で締めくくられました。

Stege4

先輩移住者のリアルな地方暮らし

実際に地方への移住をした2名の方を迎えて、「移住のリアル」を紹介するイベントステージ。

まずファシリテーター役となる、移住情報雑誌『TURNS』プロデューサーの堀口正裕氏からは、『TURNS』についてのご紹介がありました。

また堀口氏自身も現在、埼玉県狭山市に在住しながら4人のお子さんを育てつつ、畑仕事や地元の青少年の成長に貢献するなど、地方での暮らしをしています。

一人目の「先輩移住者」として登場したのは、現在長野県富士見町在住で、コワーキングスペースやブックカフェなどを運営している、津田大介さん。
二人のお子さんがいて、キャンプやスキーなども楽しみつつ、実は東京にも活動拠点を持ち、毎週東京と長野を往復しています。

長野と東京、2つの拠点で活動するきっかけとなったのが「働き方を変えよう」と思い立ったことだそうです。

津田
「東京の大手電機メーカーで企画の仕事をしていましたが、働き方を変えたいと思い会社に相談したのがきっかけです。『給料が半分になってもいいから行かせてくれ!』と直談判した熱意が伝わって会社側から理解を得られたこともあり、まず週3日は会社勤務、残りは八ヶ岳が好きだったことから今の長野・富士見町に引っ越して起業しました。
1年を経て今は退職し、自分の会社で長野と東京、それぞれで事業活動をしています」

元々津田氏は以前、広告代理店に勤務していてその時に「案件単位で動く」経験をしていたことから、起業後も会社に依存するのではなく、案件ごとに仕事を受けて動かしていくことに抵抗や不安がなかったという。
また給料を半分にしても自分のやりたいことを貫くことで、自然とモチベーションが上がり、それが良い結果につながったそうです。

その上で「移住先で仕事を作っていくために必要なことは?」と問われた津田さんが語ったのは「行動力しかない」という点。

津田
「富士見町のHPを見た時、『テレワークタウン計画』によって居住者を増やそうという目的を知り、元々企画の仕事をしていたこともあり『自分だったらこうしたい』というアイデアがすぐわいてきました。
そこで30分後には早速役所に電話して企画の話をし、さらに2週間後には直接会っていろいろ相談。とても前向きに検討いただき、そこから人脈が広がっていき、移住者同士をつなげて、活動をサポートしていくコワーキングスペースの運営につながったのです」

このように行動を起こすことによって多くの人とのつながりが生まれ、それによって次々と新しい仕事が生まれ、大きくなっていくという。

現在、移住者や地元の方から仕事や生活に関する様々な相談を受けており、そうした相談を一つ一つ解決していくための仕組みづくりに挑戦することで、地域が抱える課題を解決したいそうだ。
また東京でもコワーキングスペースを運営することで、既存の働き方をどんどん変えていきたいという。


二人目の「先輩移住者」として登場したヒビノケイコさんは京都に住んでいたが、地方移住を希望してご主人の地元である、高知県土佐町に12年前に移住。古民家を改造した家にお子さんを含めた家族で過ごしつつ、「お菓子の通販」「カフェ」など様々な事業を運営したり、今はライフキャリアの研究やコンサルティング活動を行い、東京にも定期的に出張しているそうです。

高知の山間にある土佐町を含む嶺北地域は、海外の方も含めて移住者も増えていて、お店などを自営したり、ネットを介して仕事をするクリエイターやコンサルタント、また職人などの仕事をしている方が多いといいます。

「移住して困ったことは?」という質問に対してヒビノさんは「友人がいない」「ジムが近くにない」ことだったそうです。

ヒビノ
「京都には趣味のアートをつながりとした独自のコミュニティがたくさんあって、友人もたくさんいたけど、移住先には全く地縁がなく、ゼロからのスタートでした。
また気分転換にジムにでも通いたいと思っても、最寄りのジムまで車で1時間ほどかかるので(笑)」

しかし移住してよかった点もたくさんあります。

ヒビノ
「私はモノを書いたり、人に伝える仕事をしているので、静かな環境で作りたい思いが強く、その点はとてもベストな環境です。また定期的に都会にも出ているので、このバランスが自分にはあっているかなと思いますね」

その上で移住後、どうやって仕事を作ってきたのかを問われたヒビノさんは、長いスパンでじっくり自分にとって理想の仕事を模索してきたそうです。

ヒビノ
「『自分がしたいこと』『自分にできること』『自分に求められていること』この3つを組み合わせて探し、感触を得たテーマにまずは挑戦してみることからスタートしました。 これまで和カフェの運営やお菓子の通販なども手掛けてきましたが、まずはやってみて『失敗してもすぐに撤退できる準備』をすることで、特に問題なく仕事を続けていくことができています」

「またもともと体が強くないこともあり、生活とのバランスを重要視しました。
その点、今の仕事は自分に向いていると思いますね」

もちろん、どの仕事に関しても中途半端にこなすのではなく、真剣に向き合うことが大事だとヒビノさんは語ります。

その上で最後に移住を考えている方へのメッセージとして、ヒビノさんからは
「どんな暮らしや仕事、またライフキャリアを送りたいのか?しっかり設計してから移住前に準備すべき」といったアドバイスを頂きました。

最後に堀口氏から、移住で成功するためには「アクションを起こして仕事を作っていく」「人生設計をしっかり考える」ことが重要だと総括し、イベントは終了しました。

Stege5

人が集まる地域・コミュニティづくりの実践者による地方での「生き方・働き方」づくりとは?

当日最後のイベントは、「移住計画」という任意団体の活動に参加している3名の方が登場。
それぞれ「京都」「福岡」「鹿児島・三島村竹島」に移住して活躍されている。
彼らがどうやって地方で生活や仕事を確立していったのか?その体験談を語ってもらいました。

ファシリテーター役には、「移住計画」を立ち上げ、京都在住の田村篤史さん(京都移住計画代表)が務めました。

ファシリテーター
(福岡移住計画代表)
田村篤史 さん
登壇者
(福岡移住計画代表)
須賀大介 さん
登壇者
(離島移住計画代表)
今井朝美 さん
田村
「まず『移住計画とは何か?』について、簡単にご紹介します。
2011年、私が住む京都からスタートしました。
それまで東京で暮らしていましたが、一生ここで暮らすことはないなという思いは以前からありました。ただ“東京の引力”、つまり『人・モノ・カネ』の持つ強さがあり、地方ではその点、不安が多く私をはじめ『いつか地方に』と思っても行動できない方が多いのではないか?
そこで『今からできることはしよう!』と思い、地方や地元に帰りやすい社会を築きたいという思いから移住計画がスタートしました」

「移住計画の活動は、大きく『居』『職』『住』の3つがテーマ。
居=移住サロンなどの移住者同士がつながるコミュニティづくりのお手伝い
職=移住者と地元企業をつなぐサポートサービス
住=移住者一人ひとりのニーズにマッチした家をご紹介
こうした活動を通じて点が線になり、さらに全国各地へ普及する「面」となって現在、20の地域で移住計画の拠点が増える等広がっています」

「こうした移住計画の活動を踏まえて、まずは同じ移住計画の活動に参加している二人のメンバーから、自己紹介をお願いします」

須賀
「茨城の水戸が出身で、東京でエンジニアの仕事をしていました。その後起業して40人規模の会社を運営していましたが、転機となったのは東日本大震災。
このまま東京で仕事をすることにリスクを感じたことと、当時2歳の子どもがいて安全な環境で生活したいという思いから地方でも大きなポテンシャルを感じた福岡に2012年、移住しました。
今は遊休不動産を活用した、コワーキングスペースを運営する事業を行っています」
今井
「私は東京・江戸川出身で地方には全く縁がありませんでした。
きっかけは島での移住計画の会に参加したことで、地方で今、すごく面白いことが起こっていることも強い興味を持ったこと。
また私も須賀さんと同様、東日本大震災での体験も大きなきっかけでした。
当時、原宿の雑貨店に勤務していましたが、地震で大変な時に新婚さんが普通にベッドを買っていく様子を見た時『なにかおかしい』と感じたんですね。
それから考えてみると、東京には家はあるけど『帰る』感覚がない。
一方、地方だと『心が帰る』感覚があり、本当の我が家のイメージがあって、移住を決めました。
今は鹿児島県三島村の竹島という離島で、わずか人口73人の島で生活しています」
田村
「地方で移住した際に最も気になるのが、ゼロからどうやって暮らしや仕事を作っていくのか?その点に関して、お二人に伺いたいと思います」
須賀
「東京と地方では、仕事の作り方に大きな違いがあると感じますね。
東京なら「実績」「見積」など数字で提案し、仕事を取ってけど、地方だとまず『誰からの紹介』なのかがとても大きい」
今井
「特に島ではまず誰かに紹介してもらわないと、仕事ができません」
須賀
「そのために、地方に移住した際にはまず地元の地区のお偉いさんに自分のことをわかってもらうことが大事だと思います。草刈りなど地区の活動や会にも出席することも重要です」
今井
「島には不動産や求人に関する公の情報がそもそもない(笑)。それに地元の方は漁師をしながら竹を切るなど『副業』が当たり前なんです。
そこでまず誰かに『できることあれば手伝いますよ』と声をかけて、その働きぶりが評価されれば自然といろんな人や役所に紹介してもらえて、次々と仕事の依頼が入ってくる。
そうすると仕事も増え、地元の方とも仲良くなれ、自然と溶け込んでいくことができるんですね」
須賀
「東京で一切そうした経験がないので最初は戸惑いますが、誰かに声をかけ手伝うことから始めると、自然と仕事も生活もうまく回っていくようになると思いますね」
田村
「実は京都で有名な祇園祭も、祭りを支える担い手が高齢化して人手が足りてなくて、そこに入って手伝うことによって今までの仕事では経験できなかった新しい発見があったり、次の仕事につながっていきます」
今井
「まずは遊び感覚で地元の懐に入って、お手伝いしながら地元ならではの作法やコミュニティへの入り方なんかを学んでいくのが、スムーズに移住できる近道かもしれませんね」
田村
「これから移住する方へのアドバイスはありますか?」
須賀
「私は子育てをきっかけに移住していますが、地方には子供にとって生きるための多くの選択肢があり、地域の人が自分の子をしっかり見守ってくれるので、子育てするにはとてもいい環境だと思います」
今井
「まずは1週間・1カ月でもお試しで移住してみるのもありだと思います。
移住してみると『こんな人がいるんだ』と気づき、自分が直接地元の人と会って、話を聞き、感じることで移住後のリアルなイメージを描けて、移住に対する不安を軽減できると思いますね」
田村
「まず地元の役場の人に会って『だれか面白い人、紹介してください』とアプローチすると、そこからどんどん自分がやりたいことにつながっていくきっかけになると思います」

「また移住計画では毎年『みんなの移住ドラフト会議』と称して、移住希望者をドラフト制度で指名するユニークなイベントも開催。昨年は48人がエントリーして6人の移住が決まりました。例えばそんなイベントにも参加してみるのも、参考になるかもしれません」

会場レポ

出展ブース紹介

移住情報ブース

移住先での暮らしや地域の情報が満載!街・山・海の各ゾーンでは、移住相談のほかにも、各地域の特産品の販売などを通じて地方移住に役立つ情報を紹介しました。

発見!街STYLEゾーン

人口が比較的多い地方都市及び町農産物や加工品を主力にした地域生活インフラが比較的整っている地域のご紹介。

発見!山STYLEゾーン

山や森、山間部に位置する地域、林業や木工製品、農業を主力にした地域、川や湖などの特色がある地域のご紹介。

発見!海STYLEゾーン

海の周囲に位置し、売りにしている地域水産物や農作物を主力にした地域のご紹介。

地域おこし協力隊ブース

全国の地域おこし協力隊の募集情報が盛りだくさんの各ブースでは、隊員が関わった特産品の展示・販売のほか、地域で活躍する隊員の活動の様子などを紹介しました。

AsMamaブース

各地域でコミュニティ作りに取組む認定サポーター「ママサポ」が、「子育てシェア」の仕組みを詳しく紹介しました。

東京おもちゃ美術館ブース

木のおもちゃの遊び体験ゾーンを提供。ヒノキのたまごプールなど親子で触れることができ笑顔に溢れていました。

NPO法人ETIC.ブース

世界を変える、未来を創る仕事に出会う求人サイト「DRIVE」、Wワーク・副業で都市部と地域をつなぐ「YOSOMON!」を紹介しました。

TURNSブース

若者向け移住専門誌「TURNS」が日本全国を取材する中で出会った人、モノ、コトを紹介しました。地域産品の試食・販売も行いました。

TFMスカロケ移住推進部ブース

移住定住の情報発信拠点として、東京一極集中に歯止めをかけるために、積極的に首都圏のリスナーにむけて情報発信を行いました。

テレビ東京ブース

テレビ東京「旅スルおつかれ様」では番組で人気移住候補地を紹介し、番組オリジナルの移住体験ツアーを紹介しました。

伝統工芸コーナー

津軽びいどろ、土佐地域の木材をつかったキッチン用品、九州の放置竹林で作った箸や調理器具、伝統的な山中漆器の高い技術を活かし芸術性を追求した漆器など地方の伝統工芸の展示・販売を行いました。

PR Stage

B-1グランプリコーナー出展者によるPRステージ

秋田県 横手市

横手やきそば 「横手やきそばサンライ’S」

青森県 十和田市

十和田バラ焼き 「十和田バラ焼きゼミナール」

千葉県 勝浦市

勝浦タンタンメン 「熱血!!勝浦タンタンメン船団」

三重県 津市

津ぎょうざ 「津ぎょうざ小学校」

兵庫県 明石市

あかし玉子焼き 「あかし玉子焼きひろめ隊」

まとめ

1日を通じて様々なイベントが開催され、全国各地の地域の魅力を再発見する情報や、移住に関する様々な体験談や移住をサポートする制度・サービス・活動が発信された。
出展ブースでは、多くの参加者が各地域の方と交流を交わし、移住を考えるきっかけになったことだろう。

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